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デザインのプロセス
Process
株式会社バンダイ Little Jammer meets KENWOOD
「カートリッジ全集」のパッケージデザインを通して、
デザインのプロセスを紹介いたします。
1、外観
カートリッジ全集という楽曲の詰まった「箱」のパッケージにジャズバーの外観を与えることで、ライブハウスを「ハコ」と呼ぶように、まさにリトルジャマーの「ハコ」にすることを試みた。
2、スケール
スケールは本体のプレーヤーの縮尺に忠実に1/12にした。ただのパッケージでしかない箱に世界観という命を与え、カートリッジ全集としての満足感を高めるとともに、プレーヤーとともに飾られるという行為を主眼においた。
3、素材
実際の音大の校舎の窓の画像を、アカデミックな雰囲気を無くすため格子を消し等の画像加工を行い、リアリティの追求をしている。一つ一つの素材を実際に探し、吟味し使用している。
5、帯
正面帯は斜めにカットすることで、中のカートリッジを見せている。色味は青系統、黄色系等数種が検討されたが、バーを彷彿とさせるワインレッドに決定された。下半分の商品名部分はレンガ模様としたが、字体が引き立つようこちらは明度を上げている。
6、底面、セット内容、注意表記
底面はセット内容、注意表記、リサイクル表記等を整列させレイアウトしているが、文字が見やすいようにその背景は側面部分の基壇部の明度を上げて使用しているほか、注意表記の黄色との相性を考慮した色味に仕上げている。
4、天面
天面は同じレンガ模様であるが、明度を落とすことで側面との差別化を図るとともにネオンサインを映えさせている。また、排気管の表現で世界観とリアリティーの強調と、天面と側面の繋がりを持たせた。
7、曲目リスト
付属の曲目リストの表紙はリトルジャマーをアーティストに見立てたジャズレコードジャケットを模し、色味も定番のブルーとした。169曲という膨大なリストを見やすくするため、表紙の青の50%と20%の濃さでの塗り分けとした。裏表紙にはサックスプレイヤーの後ろ姿を配し、楽器から音が出てきたようにロゴを添えた。
専用のカートリッジを入れることで、音とプレイヤーの動きをリアルにシンクロさせ、メロディに合わせてピアニストの手が動く、足でリズムを取る、サックスが上下左右に揺れるなどそれぞれのプレイヤーがリアルなパフォーマンスを見せるエンターテイメント・オーディオ。
8、リトルジャマーとは